💎 地球からの贈りもの〜宝石物語 💎
連載200回記念インタビュー!
取材・文: 河野 光
◼金子倫子 80年代のアメリカ文化に憧れ、高校卒業後、程なくして渡米。その後21年の在米期間中に、学生、専業主婦として子育て、そしてグラジュエイトジェモロジストの資格(宝石学修了資格/GIA G.G.) を取得。家庭の事情から2014年に帰国後、主に通訳として活動。2026年早々に宅地建物取引士として登録し、新たな世界に踏み出したばかり。人生まだまだ新しい事にチャレンジしたいミドルエイジャー。
2010年10月20日号以来、偶然の巡り合わせから、北米報知でコラムを執筆することになった金子倫子さん。それ以来現在までの16年間という期間、アメリカと日本を取り巻く状況にも、本誌にも、そして金子さん自身にも、あらゆる変化や進展がありました。
今回は、連載200回を記念して、金子さんのこれまでの執筆活動を振り返るとともに、大好きなジュエリーに関する思いを改めて教えていただきました。
10代で憧れのアメリカへ渡った金子さん。高校時代、たまたまワシントン大学卒の英会話講師から、同州の治安の良さなどの評判を聞いたことがワシントン州を選んだ理由の一つだったという。ベルビュー・コミュニティーカレッジで学んだのち(現ベルビューカレッジ)、そのままアメリカでの生活を継続することに。2010年、当時シアトル日本語補習校へ通っていた娘さんを通じて繋がりのあったママ友の紹介で、「地球からの贈りもの〜宝石物語〜」の執筆が始まった。「もともと文章を書くことが好きだったし、1年くらい続けば良い方かな、くらいの気持ちで引き受けさせていただきました」と、当時を振り返る。
「エッセイスト、光野 桃さんの著書の中にあった、『どんなときも外さない、体の一部のようなダイヤモンド』という考え方やジュエリーと人との向き合い方に衝撃を受け、その世界観に強く引き込まれました」。それがきっかけとなり、子育ての傍らコツコツと勉強と実習を重ね、2004年4月、業界で最も権威のある米国宝石学会(GIA)が発行する、宝石鑑定士(ジェモロジスト)の資格を見事取得。連載コラムには、努力の末習得したノウハウや知識が、余すことなく読み取ることができる。
メディアに登場するセレブリティや政治家が身につけている宝飾品に常にアンテナを張り巡らし、その時々のジュエリーのトレンドや趣向、はたまた身につける人とジュエリーの間にある裏の物語を題材にすることが多い金子さんのコラムですが、自身が最も大切にしているジュエリーとは? 特に思い入れの強いアイテムを紹介してもらいました。
▪ティファニー社 エルサ・ペレッティがデザインしたチャームブレスレット(下画像)

笠間焼の陶芸体験で作ったトレーに乗せて。質感のある陶器にイエローゴールドが映える
2014年購入。ブレスレットの下に配されたフルハートのチャームは、別個で入手した物を丸の内のティファニー店舗で付け加えてもらいました。加工費は1万円ほど。もともとイエローゴールドが特に好きなことと、オープンハートを含め、このブレスレットには今は亡き伝説のデザイナー、エルサ・ペレッティがデザインしたメジャーなデザインのチャームばかりが付いているので、1つで5度おいしいというところもお気に入りのポイントです。
▪️3つのダイヤのリング(下画像)

上から長女、次女、三女の順番に身につけていたもの
3人の娘たちの出産時にそれぞれ身につけていたダイヤのリングです。プレゼントされたもの、自分で購入したもの、どちらもありますが、娘たちの成長を共にした品物は、一つ一つ言葉に表せない思い入れがあります。しっかりした太さがある、覆輪留め(宝石の周りを地金の帯で囲い固定する技法)の指輪が好みです。子育てがひと段落した今、私の指を離れ、静かに引き継ぎの日を待っています。
最後に
いつでも新たな挑戦に前向きな金子さんは、2025年末に宅地建物取引資格試験(不動産取引における専門家が持つ資格)に合格し、今年2月には宅地建物取引士として東京都に登録。「自分の体の一部のようなジュエリーたち」は、時間はかかっても、自分で決めた目標に着実に向かっていくエネルギーを与え、心の支えとなってくれたに違いない。
「読者の皆さんが、身につけているだけで力をもらえるようなジュエリーに出合う、お手伝いができれば」。第201回からも、どんな宝石物語が展開されるか、期待が高まる。














