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2025年のお買い上げリスト〜地球からの贈りもの〜宝石物語

2025年のお買い上げリスト

By 金子倫子

相変わらず一年があっという間に過ぎ去ったが、全く個人的な出来事としては、先日、宅地建物取引資格試験に合格した。

更年期障害特有の脳に霧がかかった様な(ブレインフォグ)集中力の低下には、自分自身にガッカリすることが多々あったが、年程をかけて少しずつコツコツ勉強した事が実を結んだ。

そしてこの一年はジュエリーを多く購入した年でもあった。ショーメのリアンシリーズの3点は、ホワイトゴールドのブレスレット、0・25カラットのプリンセスカットのダイヤモンドの付いたリング、そしてピンクゴールドに小さなダイヤが付いたリング。タサキの珊瑚を思わせるごつごつ凹凸のあるイエローゴールドのリング部分に10・5ミリパールと、小さなダイヤモンドが6つ付いた10・5グラムの存在感あるリング。ノーブランドのイエローゴールドの葉の様なモチーフの先に小さなパールが垂れるブローチ。イエローゴールドの7グラムの喜平のブレスレット。この5点はどれも18金。そして唯一の純プラチナである、10グラムの喜平ブレスレット。さらに予定外となったが、縁を感じて購入したマザーオブパールの小さなフェイスのインデックス部分にダイヤモンドが配された、ステンレス素材のグランドセイコーのクオーツ時計。

どれも中古だが、元々がそれなりの品なので、トータルでみれば結構な額になった。

個人的には、とっかえひっかえさまざまなジュエリーを身に着けるというよりも、同じものを肌身離さず着けたいと思っているので、一生添い遂げる覚悟ができるまで購入しないのが常だった。しかし今年は感情移入なしで、地金の重量や、中古市場での他製品との比較で、購入時より高く売れるのであれば売却し、小規模ながらも利益を出してみたい。1足が2足に、2足が4足になる「こびとの靴屋」か、藁を物々交換によって最終的に大きな屋敷を手に入れた「わらしべ長者」的な事を試してみたいと思ったのだ。

今や中途半端なダイヤモンドより地金の方が価値を保持しやすい。先に述べた喜平のブレスレットはそれぞれ娘にプレゼントしたのだが、プラチナの方は今年2月末に購入した時のほぼ倍の値段で同商品が販売されている。金の方は一年ちょっと前に購入したが、今は約1.6倍。それとは別に約2年前に思い付きで自分用に購入した、18金の喜平7グラムのブレスレットは当時7万7千円が今は17万円強と、2倍以上になった。

喜平はストレートに地金の相場変動が反映されるので、分かりやすい。ブランドのジュエリーは人気のデザインなどは新品とあまり変わらない価格で販売されている中古もある。たとえばヴァンクリーフアンドアーペルのアルハンブラシリーズや、シャネルのココクラッシュシリーズなど。反対に人気のないデザインでは、ブランド名で付加される価値はあまりなく、地金のみの価値で評価されてしまうという残念な状態。

実は先に述べたショーメのホワイトゴールドのリング。1月末に購入した時は9万5千円で、数日前に売却した時は12万8千円で3万3千円の儲け。0・25カラットのダイヤモンドは価格に全く反映されず、地金のみの額。頭打ちと言われて久しい地金価格だが、来年の傾向もまだ目が離せない。

11月後半にはヴァンクリーフアンドアーペルのアール・デコのハイジュエリーの展覧会を観に東京都庭園美術館へ。そしてブルガリのカレイドス展を観に国立新美術館へと贅沢な時間を過ごすことが出来た。ヴァンクリーフの宝石を留める爪が見えない「ミステリーセッティング」のジュエリーやその技法を説明する模型やビデオ。ブルガリでは故エリザベス・テイラーの婚約指輪ならぬエメラルドとダイヤモンドのブローチも再び訪日。

いずれの展覧会もかなりのコレクションで、100年近い昔に作られた宝飾品とそれと共に流れた時間や、身に着けた人々に思いを馳せた。

AIやテクノロジーは進化するが、人の手作業の匠。これはまだこの先も必要不可欠である事を感じられた年の瀬だった。

皆様良いお年をお迎えください。