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あの日の北米報知 第220 回

1958 年3月24 日号より

日系社会に向けた差別用語の代表格として「ジャップ」があるが、これは第二次世界大戦前は日常的に使われていた言葉だったことがメディアのアーカイブなどでも分かる。戦後、日系コミュニティーで侮辱的用語として関係各所に使用中止を要請、1958年度に改定されたウェブスターの辞典にも侮辱的な意味が込められているとの説明が加えられた。約60 年前、今の日系社会では想像しにくくなった時代でもある。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。