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あの日の北米報知 第 239 回

1965 年 8 月 12 日号より

1965年当時、日系人社会に向けた電話帳が発行された。第二次世界大戦前には本紙前身の北米時事社などが年鑑を発行し、日系関係者や各ビジネスなどの連絡先を網羅、また現在は各時代背景を知る貴重な資料にもなっている。こうした電話帳の発行はコミュニティーからの寄付を募り、日系市民協会が定期的に制作していた。21世紀に入り、日系人世代も多様化した。第二次世界大戦から70年を過ぎ、戦後日本からの移民者も増え、新たな日系世代を築いている。本紙が記録する限り、こうした日系人電話帳は1999年発行が最後となっている。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。