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あの日の北米報知 1975 年8月 11 日号より

当地には様々な宗教関連団体があり、日系社会の構築に大きく寄与してきている。1975年当時には、当地にある日系宗教団体の関係者がお互いに集まり、日系宗教家会を発足。情報、意見交換をはじめ、横のつながりを強化する試みが行われた。出席者を見ると、当時はまだ日本語宗教関係者が主だったことがわかる。現在は日本語、英語の比重、また日系住民の生活圏が広域になっとこともあり、主だった日系教会の運営状況は異なる。一方で各季節の関連イベントになると、宗教、宗派に関係なく、お互いに足を運び合い、各行事を楽しみながら支え合う伝統が続いている。本紙でも白河本願寺仏教会の小杭好臣住職が主催する地元宗教者からの寄稿『心の灯火』が掲載されている。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。