Home 日系移民の歴史 あの日の北米報知 あの日の北米報知 第215...

あの日の北米報知 第215 回

1964 年2月24 日号より

今では日本人選手が数多く活躍するようになった大リーグだが、1964年当時はまだ夢のような舞台だった。南海ホークスに所属する村上雅則、高橋博、田中達彦の若手3選手が経験を積むためにサンフランシスコ・ジャイアンツのマイナーリーグに所属。村上選手はその後、マイナーリーグでの活躍が評価されてシーズン後半に大リーグへ昇格、初の日本人大リーグ選手として65 年シーズンまでプレーしたあと日本へ帰国した。所属チーム先に日系人居住者の多いチームを選ぶといった配慮が記載されており興味深い。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。