By 佐々木 志峰
ホリデーシーズンが始まり、思い切って休暇旅行に出てみた。訪れた先で驚嘆した。「オーバーツーリズム」なのか、地元の住民も一緒に集まってできたものなのか。渋滞に加え、歩道に溢れる人の波。「日本以上なのではないか」――。想像以上の混雑ぶりで、逆に疲れをためてしまうほどだった。
日本政府の観光庁が発表している海外からの訪問者数「訪日外客数」を見ると、その人気ぶりは衰え知らずだ。10月の推計値は389万6300人で、前年比で17・6%増だった。酷暑の夏を終え、紅葉シーズンの始まる秋でさらに人を呼んだのだろう。今年の総数はすでに3500万人を突破しており、このペースでいけば4000万人超えとなる。観光客数でも、今年は日数の少ない2月を除き、全て300万人を超えているという。
ぎくしゃくする日中関係もあり、これからは中国からの訪問者数に影響が出るかもしれない。それでも他国の伸びが十分に補うだろう。米国は前年比で22・1%増のペース。訪日数は10月まで273万人以上で、年間300万人越えは確実だろう。欧州諸国も米国を上回る伸び率だ。
そんな熱がシアトルにもやって来るだろうか。米国、カナダ、メキシコの3カ国共催で行われるサッカーのワールドカップ(W杯)。試合地の一つとなる当地では、予選リーグ4試合と決勝トーナメント2試合の計6試合が予定されている。5日に大会組み合わせ抽選があり、予選リーグで日本代表の試合は残念ながらないが、6月19日に米国対オーストラリアが行われる。
国境をまたぐ大イベントなのは間違いない。シアトルはまさにベストシーズン。試合や関連行事を含め、75万人以上の訪問者を見込んでいるようだ。代表チームのキャンプ地招致もかなえば、新たな国際親善のきっかけもつくれるだろう。
今年はホリデー期間に800万人以上が米国内を飛行機で旅するとのニュースを見た。旅行ブームは止む気配なく、年々ダイナミックになっているのが分かる。来年6月、7月。シアトルにどれほどの熱気が舞い込んでいるだろうか。




