By 佐々木志峰
11月は選挙の月。昨年に大統領選挙、来年に中間選挙を控える中、小さからぬ動きがある。注目州、自治体のリーダーシップが問われ、シアトルでも市長選が行われた。現職で再選を目指した日系市長のブルース・ハレル氏は翌週まで続いた票集計を受け、ケイティ・ウィルソン氏にわずかの差で競り負けた。
2008年に市議となり市政を長年引っ張ってきたハレル氏から、政界において完全に「新人」であるウィルソン氏が選ばれた。当地に何らかの変化がもたらされることになるだろう。
シアトルの邦人数は伸びを保っている。日本の外務省が2024年10月1日現在とする「海外在留邦人数調査統計」の更新データを見ると、日本国籍保持者は1万3388人になるという。その前の年から3%増で、近年続く増加の流れは変わらない。
海外各地の都市別上位では過去2年と変わらず、全体で16番目。米国では全体で最多だったロサンゼルス(6万3508人)、3位ニューヨーク(3万7345人)、そして9位ホノルル、11位サンフランシスコ、14位サンノゼに次ぐ。それぞれの順位も昨年と変わらずだった。シカゴが3年連続の微減で18位と一つ下げ、以下26位サンディエゴ、33位アトランタ、34位ポートランド、39位ヒューストン、42位ダラス、44位にデトロイト近郊のノバイ、46位ラスベガスだった。
世界全体における海外の邦人数は129万3097人。2019年をピークに5年連続減だった。米国は41万3380人で、0・3%減とわずかながら3年連続の減少だが、それでも全体の3割強を占める。最近の3年を見ると、オーストラリアとカナダが人数を伸ばす。特にオーストラリアは昨年から4・3%増で10万人を突破。4・2%の減少で10万人を切った中国を抜いて全体2位となった。
米国ではトランプ政権の移民政策がどのように変化をもたらすだろうか。この数字は来年以降に見えてくるだろう。同業者との間でビザに関する話題が出る頻度も増えた1年だった。シアトルの選挙結果を含め、わずかな違いが感じられつつある。






