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動き出しの2月〜一石

By 佐々木 志峰

日本で桜の開花時期予測が発表された。平年よりやや早いそうだ。3月20日前に西日本を中心に開花が始まり、東京も同月20日だという。気温も平年より高めとのことだ。今のところ例年通りの天候の模様だが、シアトルの桜はどうだろうか。時間が経つのも早いが、春の訪れを心待ちにしている自分がいる。

はや2月。前回記したように各地で例年と異なる気象状況が続いており、新たな出張先となったアリゾナでも大雨、冷え込み。痛い目に遭った。

そんな天候に泣かされた月初めだが、スポーツの動きに目を向ければ、アリゾナ周辺はまさにメッカと言える時期にある。隣州のネバダ州ラスベガスで行われたNFLのスーパーボウルが終わり、野球のMLB(大リーグ)もいよいよシーズン開幕へ向けて動き出している。そのほかにも、別競技でこれだけ日本選手たちが同じ街に集ってくることも珍しかったかもしれない。

米男子ゴルフのPGAツアーの大会がフェニックス近郊のスコッツデールで行われ、メジャー大会のひとつ、マスターズ・トーナメントを2021年に制した松山英樹選手と今季からツアー参戦する久常 涼選手が出場した。男子バスケットボールのNBAでは、メンフィス・グリズリーズにトレードされる2月8日まで、フェニックスを本拠地とするサンズに渡邊雄太選手が所属していた。

大リーグのスプリングトレ ーニング。フェニックス近郊のピオリアをキャンプ地とする我らがマリナーズも、ほかの14チームとこの地域に集まり、長いレギュラーシーズンに備えて1カ月以上にわたって調整を行う。

大谷翔平選手や山本由伸投手が加わって注目度抜群のロサンゼルス・ドジャースがいち早くキャンプをスタートさせ、それにダルビッシュ有選手、松井裕樹選手のいるサンディエゴ・パドレスや鈴木誠也選手、今永昇太選手のシカゴ・カブスが続いた。

かつて毎シーズン日本選手のいたマリナーズだが、残念ながら今季も所属はゼロ。しかし、来年にはイチロー氏が米国野球殿堂入りの資格を得る。それまでに明るい話題をもたらせるだろうか。

約4年間のシアトル生活を終え、2022年5月に日本へ帰国。運動オンチのインドア派に思われがちだが、屋内にこもっているのが大の苦手。犬とお酒と音楽が友だち。愛犬と2〜3時間地元を散歩するのが日課。