Home 日系移民の歴史 あの日の北米報知 あの日の北米報知 第221...

あの日の北米報知 第221 回 

1967 年3月14 日号より

大学の学生社交クラブのフラタニティーへの入会の認可を巡った問題が、ノースウエストの日系学生に起きた記事が掲載された。1960 年代において、ワラワラのウィットマンカレッジ、オレゴン州コパリスのオレゴン州立大学で日系学生がフラタニティーへの入会を申請したところ、人種を理由に入会を認めないとする声が上がり問題となった。ワラワラでは入会拒絶を不満とする会員が脱会申請、オレゴンでは強固な反対により、入会認可が下りるまで時間を要した事実が明らかになっている。長い歴史を誇るクラブの伝統と時代の流れの中で起きる人種偏見の一例といえるだろう。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。