1958 年2 月8 日号より
1958年の新年の歌会始で北米から唯一の入選者となったシアトル日系人会の三原源治会長(当時)。入選式のために訪れた日本滞在を含め、本紙で大々的に取り上げられている。
八雲立つ出雲を出でて五十年レニアの雲の湧くわれの胸――。「雲」を御題に、故郷の島根県を旅立ち、当地での50 年を歌い上げた一句で、応募作品1万7千以上から選ばれた入選15 句の1つとなった。故郷や当地レーニエ山を繋げることで、改めて日米親善に寄与したことを讃える記事も掲載されている。
約1カ月にわたる訪日でも歓迎会が連日続き、帰国にあたっても空港で総領事やコミュニティー関係者が出迎えるなど大きな話題となった。当地での祝賀会は当初「辞退」した三原会長だったが、その後の本紙報道によると、コミュニティー関係者の要望により開かれている。
(N・A・P)