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ワ州日本文化会館 建物に眠る歴史紹介 ハントホテル展示会

ワシントン州日本文化市民会館( JC C C W ) の西北日系博物館による特別展「Unsettled–Resettled: Seattle’sHunt Hotel」が22日に始まる。第二次世界大戦後、日系人収容所から戻るも住居のない日系関係者の仮住居となった同会館の歴史を振り返る。

第二次世界大戦前は日本語学校(国語学校)だった会館は大戦後、収容所から戻りながら住居のなかった日系家族に対し、コミュニティーリーダーの1人だった故三原源治氏らが住居として提供。ミネドカ収容所のあったアイダホ州ハントにちなみ「ハントホテル」と名付けられ、30家族以上の仮住まいとして利用されたことがある。

戦後、年を経て徐々に家族が会館を離れ、空き部屋ができ、コミュニティー団体が戻り、シアトル日本語学校が開設されるようになった。子供の成長、高齢者の死去など、1945年から59年までの約15年にわたるストーリーが残されており、当時の生活の様子や経験者の思い出などとともに会館や日系社会の歴史の1つとして紹介される。

第二次世界大戦中における日系人強制退去につながった大統領令9066号発令日にあたる2月19日前後に行わるデイ・オブ・リメンブランスの関連行事。米内務省、国立公園局、キング郡などから助成を受けている。

月曜から金曜日午前10時から午後5時まで閲覧可能。詳しくはwww.jcccw.orgまで。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。