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あの日の北米報知 第209 回

1964 年1 月7日号より

タコマ市の北にあるファイフは小さい町ながら、ピュアラップバレーの肥沃な土地もあり、日系農家が多く移り住み、タコマ地域の日系社会形成の一翼となっていた。1964年時にも町の中心部に日系商店として富士十仙店が構えられていたが、当時に大火事に見舞われたとの記事が掲載されている。

同年1月4日に富士十仙店が入るビルから出火、折からの強風もあり市役所やスーパーマーケットなど建物内の店舗が全焼した。夜の火事だったため、富士十仙店での人的被害はなかったが、店内商品をすべて焼失するという大被害で新年早々の災難に見舞われてしまった。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。