By 佐々木 志峰
日本で「酷暑日」という呼称ができたそうだ。
日本の気象庁が気温ごとに付けている用語で摂氏25度以上で「夏日」、30度以上で「真夏日」、35度以上で「猛暑日」とあった。これに今年から40度以上が「酷暑日」として加わった。調査で最も支持された名称だったという。
それぞれ華氏にすると、77度、86度、95度、104度となる。筆者の日本での記憶は真夏日までくらいだろか。猛暑日は知人からの報告やニュースを見て同情を向けるだけだった。そこに酷暑日もあるのだから大変な時代。湿気も加わるから、想像を絶する。
シアトルも今年は暑くなるのだろうか。不在だった5月頭に華氏80度越えがあったと聞いた。実際、暑さ、寒さと各地で予想しなかった天候に遭遇している。フロリダでまさかの氷点下を味わったり、コロラドでは冬の山中でジャケットを脱ぎ、春のデンバーで逆に凍える思いをしたり。
まだまだ寒さの残るシカゴからまさに夏模様のメキシコへ移動したときには、シアトルの穏やかさに慣れた体が悲鳴を上げた。自然だけでなく、仕事場の強力なエアコンにも気を付けなければいけない。
ふと日本の夏の記憶がよみがえった。米国東海岸のある州に来たときだ。鼻、のどのひっかかりがあり、後で体調を崩したのだと分かるのだが、まず花粉を疑った。花粉がひどいとのニュースを見たこともあり、日本のイメージが脳裏に浮かんだのかもしれない。それでも、広々と広がる森林の木々を見ていても何か懐かしさを覚えた。
感じ方は人それぞれ違うのは承知の上で、このノースウエストとは違うもの。何かが日本の雰囲気に似ている。特に落ち着きを感じさせたのが、立派に並ぶ松林。筆者にとって、実家近くにある松林が「日本」で思い浮かぶ情景でもある。
調べたところ、かなりの大都市ながら、姉妹都市を結ぶ日本の自治体はないようだ。意外だった。そんな時に連絡が入り、仕事ではあるが、また数週間後に戻ってこられる可能性があると知った。次はもう少しゆったり雰囲気を味わい、この街を学んでみようと心が躍った。


