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あの日の北米報知 第 242 回

1967 年 8 月 28 日号より

当地在住で生け花師範だった児玉細枝さんが日本の老人ホームに1000㌦(当時)の寄付をしたとの記事。同件前に本紙が掲載した日本の福祉環境に憂慮して、一助のためとして寄付を行い、在シアトル日本国総領事館を通じ、出身地の福島県の福祉施設へ届けられた。記事によると、当時の日本の老人養護院設置数は864、入居者数は6万2185人という。敬老ナーシングホーム設立団体となる敬老ノースウエストの前身一世コンサーンズの発足は70年代まで待つ必要があった。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。