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シアトル、日本の顔

シアトル・マリナーズのシーズン本拠地最終戦が24日に行われた。右肩故障で5月から戦列を離れる岩隈久志投手の姿もあったが、復帰が遅れ今シーズンの登板予定はないと発表されており、ベンチから試合を見守るだけとなった。
昨シーズンはワイルドカード争いの中でシーズン最終戦に先発するも敗戦。悔し涙を流した。今年もワイルドカードを争うチームにあり、雪辱の思いも強かったにちがいない。現状について無念の言葉以外見つからないだろう。
故障により登板が限られた結果を受け、来年をオプションとしていた大型契約は破棄される見込みとメディアでは予測されている。12年から5シーズン。イチロー外野手に代わる「シアトルの日本の顔」として活躍を見せてきた。岩隈投手の去就はジャパンナイトなど毎年イベントを催してきたコミュニティーにとっても懸案だろう。報道によると、試合後もメジャーリーグ、特にマリナーズへの思い入れが語られたようだ。36歳のベテラン投手だが、このまま終わってほしくない。
マリナーズは試合に敗れワイルドカード争いから脱落、念願のプレーオフ出場はまたしてもお預けとなった。同じ日の夕方、シーズン本拠地最終戦として試合に臨んだ川澄奈穂美、宇津木瑠美両選手を擁する女子サッカーのレインFCも敗戦。マリナーズに続いてプレーオフ進出の望みを失ったチームで、プレーオフへの思いが強かった2人の表情がすべてを物語っていた。残念な結果だったが、チームの主力選手として監督からの信頼も厚く、シアトルにおける「日本の顔」の一員として立派な活躍を見せている。特に週末に32歳を迎えた川澄選手は今シーズン、アシスト数でリーグトップ。リーグ記録へ1アシストで並ぶ。
別の週末の試合ではアメフトのシーホークスが敗戦。前日には男子サッカーのサウンダースも敗れた。天候に恵まれ、地元会場、テレビとスポーツ満載だったシアトルだが、結果に関しては残念な週末となってしまったようだ。
(佐々木 志峰)