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次世代

夏季五輪リオデジャネイロ大会は連日、盛り上がりを見せている。米国男子水泳のマイケル・フェルプス選手の金メダル獲得数が話題となっている。9日を終えて五輪金メダルの獲得数は21となった。まさに圧倒的な強さだ。2004年のアテネ大会から4度目となる五輪。31歳で集大成として臨んでいるという。

10日の男子体操総合で五輪連覇を果たした内村航平選手も同競技で「キング」と呼ばれ、圧倒的な強さを見せている。2008年の北京大会から3度目の五輪。27歳を迎え、今大会を集大成とし、前評判通りの結果を残した。

2人の「王者」に関して「集大成」という言葉を目にする。ある記事を読めば、内村選手は2020年にある東京五輪も視野に入れているとのことだが、やはり、後進となる次世代選手の登場も気になるところだ。

米国ではイチロー選手が大リーグ3千本安打を達成した。多くの安打をシアトル・マリナーズで記録され、我々の記憶にも新しい。今後もまだまだ高みを目指し、多くの記録を超えていくに違いない。これだけの大記録を達成した選手を追い、比較されるだけの選手はそうは出てこないだろう。だが、若い世代にもたらした影響も大きい。背中を追う新たなスター選手の登場も楽しみに待ちたい。

さて18年続いた秋祭りは、ジャパンフェア2016に引き継がれた。新たな趣向も加え、次世代となる主催グループへとバトンが渡され、9月3日、4日開催を1カ月後に控える。

コミュニティーも「次世代」という言葉は常に耳にする。先の記者会見では、時代とともに変わる日系社会での立ち位置についても言及していた。今の日系社会がどのように若い世代を受け入れていくか、また若い世代がどのように日系社会に関わり、リーダーシップを受け継ぐか、その試金石としての意味合いも、イベント開催の中に込められているようだ。

関係者によると、まもなくジャパンフェアへ向けた弁当販売がウェブサイト上で始まるという。詳しくは/www.japanfairus.orgまで。

(佐々木 志峰)

オレゴン大学でジャーナリズムを学んだ後、2005年に北米報知入社。2010年から2017年にかけて北米報知編集長を務める。現在も北米報知へ「一石」執筆を続ける。