By 佐々木 志峰
年始早々、自然災害の恐ろしさを痛感する。ロサンゼルス地域を襲った山火事。高級住宅地も被災地に含まれ、被害額は2005年に南東部を直撃したハリケーン「カトリーナ」に迫るなど、米国史上最大の自然災害の一つになった。被害は今も継続している。 損害を目にする限り、痛ましいばかりだ。13日現在で調査段階だが、新年を祝う花火の残り火を出火原因の可能性として伝えるメディアもある。もちろん消防対策を含めて今後の課題が挙がってくるだろうが、最大の要因は乾燥が続く天候や、被害を一気に拡大させた季節性の強風のようだ。
この山火事のみならず、米国内では大雪や異例の寒波に見舞われた地域もある。当地も今月は例年と異なり雨がない。天候変動の声が常に上がる中、夏になれば酷暑、そして水供給の問題が指摘されることになるかもしれない。都市部から少し離れた州内では、夏季になるとロサンゼルスのような乾燥地帯が広がる地域もある。穏やかに過ごせている今だからこそ、非常時の備えを頭に入れておきたい。
米国国勢調査によると、今年に入って世界人口は推計で80億900万人を超えたという。AP通信によると、1年で7100万人増え、伸び率は前年から若干落ちたという。米国は260万人増で、3億4100万人だそうだ。 最近気になる光景が目に入った。家々のごみの量だ。ホリデーシーズンから新年と大きな催事を終えて大量のごみが一時的に出るのは理解できるが、路上に出される収集ボックスは多くが一杯。収まり切らず、はみ出した袋が動物に荒らされ散乱しているところも。加えて置かれる粗大ごみは、元々居住者が持ち過ぎたのか、あるいは居住者が増えてスペースを空けるために整理が必要なのか。
自宅からそう遠くない林や茂みに目をやれば、ホームレスのテントが増えて集落化しつつある。あっという間に1月半ばが過ぎ、1年の5パーセントあまりを終えてしまった2025年。湧いてくる一抹の不安を、晴れやかな天気、そして日本や当地も関わる明るいスポーツの話題で和らげてもらっている。