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パイクプレイス・マーケット、パイク通り桜並木が市の計画で撤去か

city-proposed replacement of the trees with hybrid elms.

パイクプレイス・マーケット正面入り口前、パイク・ストリート沿いの1番アベニューから2番アベニューまで植えられている桜並木が、ニレの木に植え替えられる計画が進んでいる。シアトル市は、手入れに時間と費用がかかる桜からニレの木へ植え替えることでマーケットの運営コストを軽減すること、また成長したニレの木は葉が生い茂る高さが桜の木よりも高いためマーケットの看板が遠くから見えやすくなることなどを、植え替えの理由としてあげている。

一方で、近隣住民が組織する団体「セーブ・ザ・マーケット・エントランス(Save The Market Entrance)」は、桜並木の撤去に反対している。団体代表のルス・ダナー氏は、「マーケット前の桜並木は、かつてマーケット内のビジネスの大部分を占めていたものの、第二次世界大戦の強制収容で農地とマーケットの店舗を奪われた日系人の歴史を残して記念しているもの」と説明する。

このパイク・ストリート沿い並木の植え替えは、シアトル市が計画するパイク・パイン・ストリートスケープ&自転車路インプルーブメント(waterfrontseattle.org/waterfront-projects/pike-pine-renaissance)計画の一部として進められている。市としては、「既に約4年間の市民からのヒアリング期間を経て、ほぼデザインが固まっている」とのことだが、「(同プロジェクトについての)コメントはいつでも受け付けている」とのこと。問い合わせや意見は、シアトル市交通局のテレーズ・キャスパー氏(therese.casper@seattle.gov)まで。

(室橋美佐)

北米報知社ゼネラル・マネジャー兼北米報知編集長。上智大学経済学部卒業後、ハイテク関連企業の国際マーケティング職を経て2005年からシアトル在住。2016年にワシントン大学都市計画修士を取得し、2017年から現職。シアトルの都市問題や日系・アジア系アメリカ人コミュニティーの話題を中心に執筆。