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敬老ノースウエスト ボランティアに聞く

1 愛犬と共にする社会貢献

敬老ノースウエストでボランティアを始めた理由は何ですか?

 

ナオミ(N)私は盲導犬の育成もしていて、秋祭りに育成中の犬を連れて行った時に敬老のスタッフのめぐみさんにスカウトされたのがきっかけでした。

ユミコ(Y)私はずっと犬と育って、日本からアメリカに来て7年目で初めてKitを飼いました。Kitと歩いていると特にお年寄りの方とか小さい子供さんに声をかけられることが多くて。ボランティアをやりたいと思っていたところに、なおみさんが声をかけてくれたのがきっかけです。

レジデントと犬、お二人それぞれの関わりの中で印象的だった出来事はありますか?

N:嬉しいことは、犬を撫でていただいて、1人でも明るい顔に変わっていただいたときは一日来たかいがあったと思います。

ご高齢の方もいらっしゃって、訪問していくと、「何か食べ物上げて」という感じで手を伸ばしたり、見ただけで顔が、ぱっと明るくなる人がたくさんいて、人間にはできないことだと思います。

自分の愛犬と一緒に社会のお手伝いをできるということはうれしいことですね。

ボランティアを通して、どうやったら年をとってもポジティブに生きていけるかとか、皆さん一人一人の人生を見ることで勉強になります。

犬が苦手な人もいますけど、犬は人を選びませんし、犬と触れ合うことで気持ちが安らぐ瞬間があると思います。何も企みもせずに、人の心を癒せるのが魅力ですね。

 最後に、どういった人と一緒にボランティアしたいですか?

2人:どんな人でもいいですね

N:ボランティアは特別な人がするのではなくて、誰もが自分の空いている時間をコミュニティーのサービスのために使うことが、普通のことなんだという風になってほしいですね。

インタビューに答えた2人

ナオミ・シェラー

(写真右)。ボランティア5年。現在、愛犬Parks(セラピードッグ)と共に、敬老ナーシングホーム、心会それぞれ月に1回ずつ訪問し、犬との触れ合いを通し、利用者へ笑顔を届けている。

ユミコ・カユカワ

(写真左)。ボランティア歴2年。現在、月に2回愛犬Kit(パピヨン)と共に訪問し、ダンスやパフォーマンスを披露している。

(敬老ノースウエスト)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。