北米時事から見るシアトル日系移民の歴史
『北米時事』は、シアトルで1902年から日米開戦まで発行されていた邦字新聞。最盛期にはポートランド、ロサンゼルス、サンフランシスコ、スポケーン、バンクーバー、東京に通信員を持ち、約9千部を日刊発行していた。日米開戦を受けて、当時の発行人だった有馬純雄がFBI検挙され、日系人強制収容が始まった1942年3 月14日に廃刊。終戦後、本紙『北米報知』として再生した。
北米報知財団とワシントン大学による共同プロジェクトで行われた『北米時事』オンライン・アーカイブ(https://hokubeihochi.org/nikkei-newspaper-digital-archive/)から、著者が古記事を調査。北米時事の記事を紹介しながら、戦前のシアトル日系移民の歴史を紐解く。