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シアトルで日本家庭の味 ~ 梢レストラン オーナー 福山昌恵さん ~

2004年にオープンして今年で15周年を迎える梢レストラン。「シアトルで一番、日本家庭の味に近いレストランですよ」と笑顔で話す福山昌恵(まさえ)さんが同店のオーナー。梢レストランはウォーリングフォードの45thストリートに店を構え、地元住民に長年に渡って愛されている日本食レストランだ。メニューには、牡蠣フライ、豚の生姜焼き、魚の粕漬、カツカレーと、日本人にとって馴染み深い家庭料理がならぶ。自家製のタルタルソースやウスターソースも懐かしい優しい味だ。「驚くかもしれないけど、メキシコ人シェフが作ってるのよ。経験彼の料理は、そこらへんの日本人シェフには負けないわよ」と、昌恵さん。キッチンを取り仕切るマニエルさんは、オープン当初に皿洗いとして働き始め、今では梢レストランの「日本の味」を守っている。

昌恵さんが出身の大阪からシアトルへ移り住んだのは1994年。シアトル出身のご主人との結婚がきっかけだった。しかし、結婚して7カ月でご主人が他界。生計を立てるために日本食レストランで働き始めたのが、レストラン・ビジネスに関わり始めたきっかけだ。「何が起こってもそれが人生だから。とにかく目の前にあるチャンスを見つけて、やるべきことをやってきただけ」と女性らしい逞しさを見せる昌恵さんは、「他の女性レストラン・オーナーや、シングルマザーで頑張っている女性をサポートしたい」と語る。おいしい日本の家庭料理に、昌恵さんの温かさが伝わる店だ。

Wallibgford’s beloved Kozue restaurant serves home-style comfort food.

Kozue Restaurant 1608 N 45th St. Seattle
(206) 547-2008 Website

 

同記事を英語で読む:

https://napost.com/japanese-restaurteurs-masae-fukuyama-kozue-restaurant/

室橋美佐
北米報知社ゼネラル・マネジャー兼北米報知編集長。上智大学経済学部卒業後、ハイテク関連企業の国際マーケティング職を経て2005年からシアトル在住。2016年にワシントン大学都市計画修士を取得し、2017年から現職。シアトルの都市問題や日系・アジア系アメリカ人コミュニティーの話題を中心に執筆。