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草間彌生個展『Infinity Mirrors』 シアトル美術館で9月10日まで開催

斬新な現代アートで世界的に著名な草間彌生(くさま やよい)の個展『Infinity Mirrors』がシアトル美術館で6月30日に開幕した。一般公開に先立つ6月28日に行われたメディア・プレビューには、数多くの美術関係者や媒体記者が集まった。『Infinity Mirrors』米国ツアーはワシントンDCのハーシュホーン博物館で2017年春に初公開され、同美術館の最大観客動員数記録を更新した。シアトル美術館での開催は9月10日まで。その後は、ロサンゼルス、トロント、クリーブランド、アトランタでの開催が予定されている。

草間彌生は、日本を代表する現代美術家の一人。10歳の頃より水玉と網模様をモチーフに絵を描き始め、水彩、パステル、油彩などを使った幻想的な絵画を制作。1965年から鏡を使うことにより自身の身体的限界を超越した芸術を創作しはじめ、現在の評価を築き上げた。1968年には自作自演の映画「草間の自己消滅」が第4回ベルギー国際短編映画祭に入賞、アン・アーバー映画祭で銀賞、第2回メリーランド映画祭にて受賞。彫刻や建築を掛け合わせ、観客を作品の世界観へ吞み込むような展示は、これまでの芸術の領域を超えるものと評されている。

今回のシアトル美術館での個展では、『All the Eternal Love I Have for the Pumpkins』や『Love Transformed into Dots』など5つの巨大な鏡部屋が展示されるほか、50年代から現在に至る60以上の作品が公開される。

同個展の前売り入場チケットはすでに完売しているが、先着順当日券は購入可能。詳細:http://kusama.site.seattleartmuseum.org

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。