ミラノを拠点としたベーカリー「プリンチ(Princi)」が11月7日、キャピトルヒルにあるスターバックス・リザーブ・ロースタリー内にオープンした。焼きたてのパンやピザ、フォッカチャから、色とりどりのサラダ、デザートまでがショーケースに並ぶ。
イタリアのカラブリア出身のパン職人、ロッコ・プリンチ氏が「いつでも焼きたてのパンを」と21歳で始めたベーカリー。1986年にミラノへ店舗を移して以降、パン作りに対する妥協のない精神と卓越した職人技が人気を博し、焼きたてパンやコーヒーなどを提供するチェーン店にまで成長。現在、高級ベーカリー・カフェとして、海外ではロンドンを含む計6店舗を展開する。
昨年7月13日、スターバックスによる同ベーカリー投資決定を受け、アメリカでの初出店が実現した。これまで数々の投資家からのオファーを断り続けていたプリンチ氏だが、実際にスターバックス・リザーブ・ロースタリーを訪問し、スターバックス最高経営責任者であるハワード・シュルツ氏のコンセプトに共感。ついに契約に至った。
「スターバックスは、プリンチ・ベーカリーの新鮮でオーセンティックな手作りパンというコンセプトを忠実に守ろうとしてくれた。シアトルの皆さんにパンを届けることができてうれしい。とてもワクワクしています」と、プリンチ氏はスターバックスのプレスリリースにコメントを寄せている。
今後は、シアトルを皮切りに、上海、ニューヨーク、東京、ミラノ、シカゴにオープン予定のスターバックス・リザーブ・ロースタリーでも展開される予定。