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オバマ大統領広島訪問へ G7サミット後、現職初 原爆投下から 70 年強

バラク・オバマ大統領の広島訪問が10日、ホワイトハウスから発表された。現職大統領の訪問は初めてとなる。三重県伊勢志摩で開かれる主要国首脳会議後の27日、安倍晋三首相と広島平和記念公園を訪れる。

オバマ大統領は伊勢志摩サミットとベトナムを含めたアジア訪問の日程を発表。27日のサミット終了後に広島へ向かう。2009年に「核なき世界」の演説を通じ、核兵器撤廃へ向けて注力していくことを宣言。原爆投下地の広島、長崎への訪問も希望してきた。

広島市ではホワイトハウスの発表を受け、「米国大統領受入本部」を立ち上げるなどオバマ大統領の広島訪問へ向けた準備を始めている。オバマ大統領の訪日は大統領2期の8年で4回目となる。

NHKが今月初めに行った世論調査によると、オバマ大統領が広島を「訪問してほしい」と答えた人は70%だったという。

米国でもマイク・ホンダ連邦下議が11日にオバマ大統領の広島訪問の決断を支持する声明を発した。ホンダ議員の故ジーン夫人は広島で幼少期を過ごし2歳で被爆した。

4月に広島で主開かれた主要国外相会合では、各国外相が広島原爆資料館を訪れ、原爆死没者慰霊碑に献花した。外務省によると、その後ジョン・ケリー国務長官の提案で原爆ドームも訪れた。米国の現職国務大臣が広島を訪れたのは初めてで、岸田文雄外相も「核兵器のない世界に向けた機運を再び盛り上げるための歴史的な一歩となった」と語っている。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。