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米任天堂、全米の月間ゲーム機販売の3分の2を独占

業界大手の米任天堂(ワシントン州レドモンド)が、アメリカのテレビゲーム市場を席巻している。11月時点でテレビゲーム機のアメリカ国内販売シェア3分の2を同社が占めていることが、市場調査会社のNPDグループにより明らかになった。10月から2カ月連続。

売り上げが好調な理由として、今年3月3日に全世界で発売した最新コンソール「ニンテンドー・スイッチ」がある。スイッチ発売後約1カ月の普及スピードが歴代最速となり、日本でも早朝から販売店舗に行列を作るなど、その人気ぶりが話題となっていた。また9月29日には、90年代に販売された「スーパーファミコン」こと「スーパー・ニンテンドー・エンターテインメント・システム」(SNES)の復刻版がアメリカで発売。クラシック・ゲームのファンを魅了している。コントローラーは変わらないが、本体がオリジナルより小さなサイズとなり、「スーパーマリオ」シリーズなどの代表作が計21作品をあらかじめ収録。未発表のままお蔵入りとなったタイトル「スターフォックス2」も含まれ、販売の後押しとなっている。

ヒットを受けて「引き続き、消費者にかけがえのない体験を提供できればうれしい。それが私たちの目標だ」と、米任天堂社長兼COOのレジー・フィサメィ氏はインタビューに回答。なお、ニンテンドー・スイッチは2018年3月末までに、当初の予定1,000万台を超える、1,400万台の発売を予定している。

(文:小林真依子)

編集ライター。金融機関で勤務の後、留学のためシアトルへ。毎日の小さな「オモシロイ」を求めて日々シアトルを探索中。テクノロジーの町にいながらアナログを楽しむ関西人。