ジャーナリストでワシントン州日本文化会館(JCCCW)の創立ボードメンバーでもあるローリー・マツカワさんが、日系アメリカ人市民同盟(JACL)から日系アメリカ人ビエニアム賞を受賞した。例年は、JACLの全米大会であるサヨナラ・バンケットで発表されるが、今年は8月16日に行われたオンラインの全米会議で受賞者が発表された。
ローリーさんをノミネートしていたのは、JACLシアトル支部。日系、アジア系、そしてピープル・オブ・カラー(人種的マイノリティーの総称)全体に関わるニュースを、ジャーナリストとして40年以上に渡って報道してきた功績が評価された。
ノースウェスト地域エミ―賞も受賞したドキュメンタリー作品「Prisoners in Their Own Land(自国で捕虜となった人々)(2017)」でローリーさんは、日系アメリカ人の強制収容の歴史を、幅広い角度から伝えた。例えば、それまでは触れられることが少なかった、「ノーノ―・ボーイ」と呼ばれる米国への忠誠を問われる国家からの調査書で、日本への忠誠を放棄することも、米軍に従軍する意思があることも「ノー」と回答した日系アメリカ人の葛藤や、その調査書がおこした日系コミュニティーの長年の分断なども取り上げた。
(N・A・P)