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女子サッカー、レインFC 宇津木、川澄2選手加入 7月からリーグ戦出場へ

米女子サッカーNWSLのシアトル・レイ ンFCに日本選手2人が加入する。2日に日本代表のミッドフィールダー(MF)宇津木 瑠美選手( 27 )、16 日 にはフォワード(F W)の川澄奈穂美選手( 30 )の獲得が発表された。

宇津木選手はフランス女子サッカーリーグ、モンペリエHSCからの移籍。在籍6シーズンで101試合出場19 ゴールを記録した。移籍に際し、「女子サッカー世界一の米国でプレーすることが夢でした。シアトルレインFCは若いチームでありながら高いポテンシャルを持っているチーム。加入が楽しみです」とコメントを寄せている。

川澄選手は2014年シーズンにレインFCでプレー。2年ぶりの古巣復帰となる。同シーズンでは9ゴール5アシストと活躍、リーグのベストイレブンに選ばれた。当地コミュニティーでもジャパンナイトを開催したことは記憶に新しい。

川澄選手は、「シアトル・レインFCに戻ることができてうれしい。チームのために全力を尽くしたい」と語っている。

チームのローラ・ ハービー監督兼ゼネラルマネージャーは、 昨年のカナダでのワールドカップ以来、 宇津木選手に注視してきたという。「プ レッシャーのかかる場面でも選手、対戦相手に関わらず、高いパフォーマンスを見せていた」点を高く評価。けが人の多い中盤、守備の穴を埋める存在として期待する。

川澄選手は14年シーズンで指導しており、「前回もチームに大きな影響をもたらしてくれました」と能力と経験を高く評価する。

レインFCはリーグで、2年連続準優勝。ゴールキーパーのホープ・ソロ選手やMFキム・リトル選手らスター選手も所属している。一方、今季は苦しい戦いを強いられており前半 戦終了時点で6位。日本選手の補強獲得で後半の巻き返しに期待がかかっている。

シーズンは五輪期間で1カ月の休止があり、9月半ばまで。レギュラーシーズンの地元試合は7月から5試合。川澄選手は6月中に渡米しチームに合流、7月2日、シアトルメモリアルスタジアムでのボストン・ブレーカズ戦で出場を予定。宇津木選手は7月9日に敵地で行われるウエスタン・NY・フラッ シュ戦が初戦となる見通し。

マリナーズの岩隈久志、青木宣親選手、女子バスケットボー ル・ストームの渡嘉敷来夢選手に続く日本選手の加入に、近夏の当地のプロスポーツは、コミュニティーの応援で盛り上がりを見せそうだ。

レインFCの詳細はwww.reignfc.com まで。

(竹田 優香)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。