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敬老ノースウエスト ボランティアに聞く

2 笑顔でつながる

なぜここでボランティアを始めようと思ったのですか?

SONOE(S):「本心はね、私がシアトルに来ていたから、私のお母さんの面倒をみてあげられなかったの。それで、ここでお母さんのような人の面倒を見てあげたいと思って。それが一番の理由です」

ボランティアとして働くということで、幸せと感じること、ボランティアをしていてよかったと感じることはありますか?

S:「楽しいことばかりね。助けてよかった、うちに帰ってきたらよかった、いい日だったと思いますよ。全然苦労はないです」

YASUYO(Y):「一緒に楽しんでいるという感じです。ボランティアというのは、自分が助けて、喜んでくれたとか、少しでも誰かの手助けをできたなという、それが自分に返ってくることがある。それが本当のボランティアの精神じゃないかしら」

何かつらいこと、苦労していることはありますか?

Y:「苦労とか大変だって思ったことはないです。ただ、何年か務めていると、高齢の方とか、健康のすぐれない方の変化が少しずつ目に見えてわかってくると、悲しいなというのはあります」

これからも続けていかれると思いますが、どんな気持ちを大切にしていきたいですか?

Y:「笑顔で、楽しんでもらいたいと思います」

S:「ここの人たちもよくしてくれます」

Y:「感謝されているという気持ちも伝わってくるし、手助けできているなという思いもあるし。自分が100%助けてあげているというよりは、もらえるもの、気持ちがあります」

どんなボランティアに来てほしいですか?

Y:「明るくて、レジデントの方に優しい方。ボランティアアワーが決まっているので、規則で来られる方もいるけれど、若い方でも、学ぶことがあります。自分が助けているんだというだけでなく、良い経験だということ、自分はやらせてもらっているんだという謙遜の気持ちでボランティアをやってくれるような、明るい人でしょうか」

S:「お年寄りなので、お年寄りのことを理解できれば良いと思う。若い人たちはあまりお年寄りのことをわからないかもしれないけれど、理解できて、どういうことを望んでいるのだろうということを考えて、優しくしていける人ですね」

(敬老ノースウエスト)

N.A.P. Staff
北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。