シアトル・マリナーズが先週に新たな日本選手を獲得した。アリゾナ・ダイヤモンドバックスで2年間プレーした平野佳寿投手と1年契約で合意。今シーズンは2年目を迎える菊池雄星投手と2人が所属することになる。平野投手は2018年に75試合、昨年は62試合で投げた。抑え候補にも名を連ね、菊池投手とのリレー登板も見られるかもしれない。当地日系社会にとって新たな楽しみとなりそうだ。
メジャーリーグのキャンプは2月から始まり、3月末のシーズン開幕へ向けて調整が進められる。日本からはメジャー契約で3選手が移籍。筒香嘉智外野手はタンパベイ・レイズ、山口 俊投手はトロント・ブルージェイズでアメリカン・リーグ東地区、秋山翔吾外野手はシンシナティ・レッズでナショナル・リーグ中地区へ。日本選手は2月4日時点で9人がメジャー所属となった。
マリナーズの日程を見ると、前田健太投手のトレード移籍が2月4日に報じられたミネソタ・ツインズとの試合は3月30日から4月1日に行われる。その後、4月28日から30日のロサンゼルス・エンゼルス戦、6月1日から3日にニューヨーク・ヤンキース戦と続く。東京五輪が始まる7月末には24日から26日までブルージェイズ戦。8月6日から9日にエンゼルス戦がある。エンゼルスとはその前の週からアナハイムで4試合が予定され、昨年に話題となった菊池投手、大谷翔平選手の高校同窓対決が注目される。同月末は24日から26日にレイズ戦、28日から30日に再びエンゼルス戦が組まれている。
インストラクターを務めるイチロー球団特別補佐は、コーチ面での役割をさらに期待されていると伝えられる。またマイナーリーグでは沖縄に縁を持つ砂川ジョセフ・オブライエン投手がトップの世界を目指している。マリナーズは米国メジャープロスポーツのチームで最も長期間プレーオフから離れている残念な記録を持つ。ジェリー・ディポトGMは先月のメディア向けの会見で、2021年シーズン以降の覇権を目指すべく、今シーズンは若手に経験を積ませる1年になると言及。ファンフェストの開催予定はなく、多くは期待できないかもしれない。その分を所属日本選手の活躍に期待したい。
(佐々木志峰)