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ミュージック・オブ・リメンバランス 坂本龍一氏提供の新曲披露

人権侵害や迫害の犠牲者となった人々に敬意を表すための音楽を発掘および委嘱してきたミュージック・オブ・リメンバランス(MOR)の2019―20年シーズンのコンサートが、11月3日にベナロヤ・ホールで開催される。2017年に引き続き、現在はニューヨークを拠点に活躍する坂本龍一氏が曲を提供。中東からの難民の葛藤などを弦楽四重奏とナレーションにより表現する新曲「パッサージュ(Passage)」は、同コンサートが世界初演となる。また、ベイエリアで生まれ育ったシンジ・エシマ氏が宗教による差別をテーマに作曲した「ヴェリタス(Veritas)」も世界初演。MORの2017―18年シーズンには、広島の原爆をテーマにしたエシマ氏の作品「August 6th」が演奏されている。

コンサートは午後4時に開演。午後3時15分から、エシマ氏らをゲストに公開インタビュー会も催される。チケットほか詳細は、ウェブサイトにて(www.musicofremembrance.org)。

(室橋美佐)

室橋美佐
北米報知社ゼネラル・マネジャー兼北米報知編集長。上智大学経済学部卒業後、ハイテク関連企業の国際マーケティング職を経て2005年からシアトル在住。2016年にワシントン大学都市計画修士を取得し、2017年から現職。シアトルの都市問題や日系・アジア系アメリカ人コミュニティーの話題を中心に執筆。