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シアトルのオフィス系求人、93%以上がハイテク業界

シアトルでの過去2年間のオフィス系求人について、93%がハイテク業界であることが、不動産会社のOBREによる調査で分かった。同社が、「ハイテク産業が強い都市」として、全米の主なビジネス拠点30都市から雇用成長率やオフィス賃貸料の伸びなど、各指標をもとにまとめたもの。

同報告書によると、シアトル全体の雇用成長率は2015年から2016年の間に19.4%。うちハイテク企業が2万3,575件の求人を掲載し、2016年には合計14万5,356人が採用された。その求人ほとんどがコンピューター・サイエンス関連の技術職。また、シアトルでハイテク企業に勤務する従業員の45%は学士号以上と、学歴の高い人材が多いこともうかがえた。

シアトルで雇用の後押しとなっているのは、Eコマース大手のアマゾン。世界各地の支社や配送を取り扱うフルフィルメント・センターなど全職種を含み、前四半期だけでも世界で54万1,900人の雇用があった。

ハイテク都市としての成長率は、カリフォルニア州サンフランシスコ・ベイエリアがトップ。続いてノースカロライナ州シャーロットとペンシルベニア州ピッツバーグが並んだ。

シアトルは、アマゾンほか、ソフトウェア開発販売のマイクロソフト本拠地であり、その飛躍と共に発展。求人におけるハイテク企業の割合などから、全米でも安定している市場であることが示された。

(文:小林真依子)

編集ライター。金融機関で勤務の後、留学のためシアトルへ。毎日の小さな「オモシロイ」を求めて日々シアトルを探索中。テクノロジーの町にいながらアナログを楽しむ関西人。