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シアトルのストリートカー拡張計画、続行へ

サウス・レイク・ユニオン路線を走るストリートカー

シアトル市のジェニー・ダーカン市長は1月17日、工事予算の超過を理由に昨年3月30日から建設中断していたストリートカーの拡張計画を再開する考えをプレスリリースで発表した。拡張予定だった新路線は「センター・シティー・コネクター」と呼ばれ、パイオニア・スクエアーウェストレイク間を1st Ave. 沿いに走る。

市によると、総工事費用は当初見積もりの1億7,700万ドルから約2倍となる、2億8,600万ドル。費用には、路線や車両のエンジニアリングなどのやり直しにかかる費用、追加の建設費が含まれている。また連邦交通局(FTA)からの助成金も見込んだ計算で、もしFTAの資金が確保されなければ、市が全費用を負担するため1億4,000万ドルの追加が予想されている。完成予定は2020年だったが、2025年に延期された。

かつてのウォーターフロント・トロリーも姿を消し、SR 99閉鎖後にバスのルートが変更となった。現在ストリートカーは2路線走るが、センター・シティー・コネクターは、パイク・プレース・マーケットやウォーターフロント近くに停車する、唯一の公共交通機関となる。地元企業や非営利団体などが新路線の計画続行を待ち望む一方、FTA助成金や資金繰りなど課題も残る。

「シアトルは今、次世代に向けた市の再構築という重要な局面にある。新しいウォーターフロント、コンベンション・センターなど、何年にもわたって行われている大規模な工事は、市の未来のための投資」と、ダーカン市長はコメント。「多くの人々が整備された路線システムを使って、サウス・レイク・ユニオンからパイオニア・スクエア、インターナショナル・ディストリクトまでアクセスできるようになる」と続け、ストリートカー新路線の必要性を訴えた。市長は、シアトル・ダウンタウンを徒歩や自転車でも移動しやすい場所にしていきたい考えだ。

(小林真依子)

編集ライター。金融機関で勤務の後、留学のためシアトルへ。毎日の小さな「オモシロイ」を求めて日々シアトルを探索中。テクノロジーの町にいながらアナログを楽しむ関西人。