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総領事公邸新年会 日系社会の新たな1年 日米友好貢献者を表彰

大村昌弘総領事邸で21 日に毎年恒例の新年会が開かれ、当地コミュティー関係者が多数出席した。

間もなく任期3年を迎える大村総領事は昨年に開かれたコミュニティー行事や日米交流について振り返り、充実した日系社会の1年だった旨を報告。今年もコミュニティーでの様々な活動に期待を寄せた。

行事にあたり、日米親善や当地日系社会での活動に貢献した関係者への表彰式も行われた。

第二次世界大戦の日章旗や日本兵の遺留品返還活動を続ける非営利団体「OBONSOCIETY」は、日米関係発展への寄与を受けて外務大臣表彰を受賞した。

オレゴン州アストリアのレックス、敬子ジーク夫妻を中心に設立された同団体は、09年から日本兵の遺留品返還活動を行っている。第二次世界大戦終戦70年にあたる昨年、「同団体の活動は日米両国の和解を象徴する意義のあるもの」と評価され、ジーク夫妻は退役軍人数名と共に安倍晋三首相と会談している。

今回の外務大臣表彰は日米の戦後70年の友好交流促進に功績のあった関係者を讃えている。全米で28人の個人と14団体が表彰された。

また当日はツチノ・フォレスターさん、テツデン・カシマ(鹿島)ワシントン大学教授、バーバラ・サンチェスさんの3人へ、日米友好促進への顕著な功績と貢献を讃えて総領事表彰が送られた。

フォレスターさんは、シアトル日系人会、如月会などを通じ長年にわたりコミュニティーへの奉仕活動を続けている。日系国際結婚友の会を設立、現在はシアトル日系人会の共同会長などを務める。

カシマ教授は第二次世界大戦における日系人収容の研究などを通じ、日米両国における歴史認識に貢献。ワシントン大学におけるデイ・オブ・リメンブランス行事の発起、日本の米国への桜寄贈100周年を記念し、同大学への桜植樹に尽力した。

サンチェスさんは、ワシントン州と日本各地にある姉妹都市交流促進に尽力。日本の姉妹都市にも訪問を重ねるなど、日米間における相互理解、友好親善に多分に貢献してきた。

新年会ではテイ・ヨシタニ前シアトル港湾局CEOが乾杯の音頭を取り、今年1年の日系社会の繁栄と日米の友好を願って乾杯が行われた。

(N・A・P)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。