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第33回沖縄タイムス 海外ホームステイ 22名の中高生がシアトルで学ぶ

取材・文 岡田みなみ

沖縄タイムス社主催の海外ホームステイが7月26日から8月16日の期間で開催され、22名の中高生がシアトルを訪れた。沖縄タイムスによる同プログラムは今年で33回目の開催。シアトルに訪れるのは今年で4回目で、シアトルでのプログラムには北米報知財団も協力をしている。沖縄タイムス社は、沖縄の中高生にアメリカ文化の多様性に触れて、外国や英語に興味を持つきっかけを見つけてほしいと、同プログラムを続けている。

参加中高生が2人1組となり、シアトル市内の家庭でホームステイをし、アメリカの文化と英語を学ぶ。期間中の月、水、金曜日の昼間は、和みティーハウスで英語研修を受けている。英語研修では、英会話のほかにもアメリカ文化を学ぶ授業も行われている。講師のカイル・トラビスさんは上海在住の英語講師。夏の休暇を利用してシアトルを訪れ、同プログラムに協力している。「生徒たちは常に新しいことを学ぼうと積極的だ。とても楽しく授業を行っている」とカイルさん。課外授業としてワシントン大学やスペース・ニードルを訪れたり、マリナーズ観戦なども行った。

多くの生徒が「異文化に触れたいと思い、このプログラムに応募した」と言う。中には、自分でアルバイトバイトをして貯金をためて参加した生徒も。高校2年生の真謝永愛さんはキャビンアテンダントになるという夢に一歩でも近づきたいという想いでこの研修に参加。「最初は両親に反対されたけど、将来の夢、英語が話せるようになりたい思いを話し、なんとか説得した。楽しくて、日本に帰りたくない」と永愛さん。高校1年生の玉村ちせさんは「(シアトルで習う英語は)学校で習う英語と全然違う。研修に参加する前は、もっと英語が話せると思っていた」と驚きを語った。

高校生が中心の同プログラムだが、中学生6名も参加。中学3年生の杉山未帆さんは「ずっと参加したかったプログラムに参加できて嬉しい。帰国後は英語に力を入れる高校に進学したい」とのこと。多くの中高生が「帰国後も外国で通用する英語力を身につけるために英語の勉強を頑張り、またシアトルに戻ってきたい」と語っていた。彼らにとってこの夏の体験は一生忘れられないものとなるだろう。

関西学院大学文学部史学科3年生。IBP留学プログラムに参加し、ベルビュー・カレッジで1年間を過ごした後、日本帰国前に北米報知社で2か月間のインターンを行う。