就職支援サイト、グラスドアによる全米の「最高の職場トップ100」ランキングが、12月５日に発表された。従業員によるリアルな声が掲載され、就職活動時に参考にされることも多い同サイト。内容として、会社に対する満足度、職場の良い点と悪い点のレビュー、他者にその会社で働くことを勧めるか、また賃金、福利厚生、昇進の機会、ワークライフバランスといった情報だ。ランキングは、実際に勤務する従業員により投稿された、過去1年間の5段階評価の平均をもとに決定された。
上位10社はグーグルを始めとする、テクノロジー、ソフトウェア関連の企業が多く名を連ねる。そこで目立ったのは、カリフォルニアを中心に展開するファスト・フード・チェーンのIn-N-Outバーガーだ。人手不足や待遇が取り沙汰される外食産業にありながら、他社を抑えて4位にランクイン。同社の従業員たちは職場に非常に満足していることがうかがえた。
1位に輝いたのは、シアトルにもオフィスを構えるフェイスブック。2004年の設立以来、ソーシャル・ネットワーキング・サービス（SNS）で一大企業に成長した。従業員の声によると、優秀な人材の多さ、フラットで自由な職場環境、挑戦と成長の機会、素晴らしい福利厚生、またマーク・ザッカーバーグCEOのリーダーシップや社会的影響力の大きさが満足度の高さにつながっているようだ。シアトルでは、2010年にエンジニアリング・オフィスがパイク・プレース・マーケット近くに開設されたが、そこで働く従業員はわずか3人だった。2016年３月16日には現在のオフィス（デクスター・ステーション）に移転し、およそ1,600名の従業員が勤務する。2018年頭にはサウス・レイク・ユニオンで6階建て新社屋の稼働も始まる。
ランキングには、シアトル発祥の以下7企業も名を連ねた――34位コンカー・テクノロジーズ（出張・経費管理クラウドベンダー）、39位マイクロソフト（ソフトウェア開発・販売）、57位Zillowグループ（不動産情報サイト）、61位REI（アウトドア・レジャー製品小売業）、74位スラーロム・コンサルティング（ITコンサルタント）、79位Tモバイル（移動体通信サービス）、96位スターバックス（コーヒー店チェーン）。
（小林真依子）
