日本政府は17日、東京上野にある国立西洋美術館がユネスコ世界遺産に登録される見通しとなったことを発表した。諮問機関からの評価を受け、7月10日からトルコのイスタンブールで行われる第40回世界遺産委員会で最終的な記載可否が決定する。
同美術館は、ル・コルビュジエ氏(1887~1965)が建築。日本を含む7カ国が同氏の17資産を一括し、「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」と題して共同推薦を行ってきた。
ユネスコの世界遺産登録は、2013年富士山、14年富岡製糸場と絹産業遺産群、15年に明治日本の産業革命遺産(製鉄・製鋼、造船、石炭産業)が文化遺産として登録され、国立西洋美術館の載が決定されれば4年連続20か所目の登録となる。東京都内では初めて。
現在暫定リスト候補の内、福岡県の宗像・沖ノ島と関連遺産群については来年第41回世界遺産委員会で登録が審議される予定。
(N・A・P)