シアトル・タコマ国際空港(以下シータック)では、2017年からニュー・サテライト・モダナイゼーション・プロジェクトと称した改修工事を行っている。その第一段階として、アラスカ航空とシアトル港湾局は7月12日、北サテライトに新しく8つのゲートと、アラスカ航空ラウンジをオープンし、地元レストランを中心とした飲食店と小売店スペースの拡大を完了した。
自然光を最大限利用したデザインは、ノースウエストの豊かな自然がモチーフ。工事や運営面でも、LED電球を使用し、年間75万ガロンの雨水をトイレの排水として利用するシステムを導入するなど、自然環境に配慮している。新規オープンしたアラスカ航空のラウンジは抜群の展望を備え、平均的な航空会社のラウンジの約3倍となる1万5800平方フィート(約1470平方メートル)もの広さを誇り、米国内にある同社ラウンジの中でも最大規模。ドリンクの種類が増え、授乳・育児スペースも新設された。
総予算6億8530万ドルのプロジェクトの一環として行われている今回のシータック改修工事は、オープン以来45年が経過した北サテライトのスペースを、西側に25万5000平方フィート(約2万3700平方メートル)拡大するもの。2021年春までに全プロジェクトの完了を予定している。アラスカ航空は、日本航空(以下JAL)との提携航空会社で、3月のシアトル―成田線の開通に伴い、JALとのコードシェア路線も拡大している。今回の改修により、シアトルでの乗り継ぎによる米国内旅行がより快適なものになるだろう。
(坂元小夜)