あやめ会によるバザーが、11月23日にブレイン・メモリアル・ユナイテッド・メソジスト教会で開催された。あやめ会とは、シアトルの日系人向け非営利高齢者ケア団体である敬老ノースウェストをサポートするボランティア・グループ。日系マナーと心会のための寄付集めを目的として活動する。敬老ノースウェストは、敬老リハビリテーション・ケア・センター(シアトル敬老)や在宅介護など複数のプログラムを2019年内で終了することを発表しているが、2020年以降も継続するアシステット・リビング・ホームの日系マナーと、デイケア・プログラムの心会の活動をサポートするために、今年も感謝祭前の土曜日に恒例のバザーが行われた。
当日は外気温が摂氏4度と冷え込んでいたが、朝10時からの開始に合わせ、1時間ほど前から入場者の列ができ始めていた。会場2階にはあやめ会会員が作った座布団や小物入れなど手作り品がずらりと並ぶ。そのほか、食品類は福神漬けやいなり寿司などが販売され、毎年人気のアップルパイや沢庵は、朝のうちに完売した。アップルパイは程よい甘さでしっかりとシナモンの香りがし、食べやすいように小さくカットされたリンゴに心配りを感じ、毎年人気なのにもうなずけた。会場1階はベンダーによる出店があり、地元のクラフト作家らの個性あふれる作品も見られた。
あやめ会会員のルース・キムラさんは、「敬老リハビリテーション・ケア・センターの閉鎖を思うと寂しい。現在、あやめ会は中高年が中心だが、若い人たちにもぜひ関わって欲しい。あやめ会の集会で友人と日常的に顔を合わせるとモチベーションになる」と話す。あやめ会にはクラフトの集まりがあり、会員が顔を合わせバザーに出店する小物を作る集まりが年に10回開催される。参加に興味があれば、ウェブサイトから登録を(www.keironorthwest.org/ayamekai/)。本イベントは来年も開催を予定している。
(加藤良子)