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KODAコンドミニアムが完成 日本町に新たな高層マンション

和をイメージしてデザインされたKODAコンドミニアムのエントランス

2019年に着工されていたKODAコンドミニアムが、6月にオープンした。17階建ての高層マンションで、5th Ave. S. とS. Main St.の北側角地に位置している。建設地は宇和島屋シアトル1号店があった場所で、元宇和島屋CEOで本紙発行人の森口富雄が売却した土地に、台湾の大手ディベロッパーのダリ・ディベロップメントが開発したもの。ダリ・ディベロップメントにとっては、米国内では初の住宅開発プロジェクトとなった。

森口はKODAコンドミニアムのオープンについて、「メイン・ストリートのこの辺りには、かつては沢山の日系ビジネスが立ち並んでしました。この新しいビルが、日本町の活気につながるとよいです」とコメントしている。地上階の店舗スペースには、アジア系レストランが出店予定だ。また、ビルのエントランスには、日系アーティストとして活躍するエリン・シガキ氏やジェラルド・ツタカワ氏のパブリック・アートが飾られている。

一方でオープン前の5月には、高級高層マンションの建設で地価が高騰し、既存住民が押し出されるディスプレイスメントの問題につながると主張する市民グループによるデモ抗議もあった。インターナショナル・ディストリクトでは、シアトル市が2017年に制定したマンデトリー・ハウジング・アフォーダビリティー(MHA)制定以来、コンドミニアム開発が進んでいる。

*MHAは、住宅価格の高騰への対応として、住宅供給の促進を目的に、低所得者向け住宅を一定以上の割合で併設することで、ビルの高さ制限緩和などを認めるシアトル市の条例。

(室橋美佐)

北米報知社ゼネラル・マネジャー兼北米報知編集長。上智大学経済学部卒業後、ハイテク関連企業の国際マーケティング職を経て2005年からシアトル在住。2016年にワシントン大学都市計画修士を取得し、2017年から現職。シアトルの都市問題や日系・アジア系アメリカ人コミュニティーの話題を中心に執筆。