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フレンズ・オブ・ジャパンタウン、 日本町の再開発プロジェクトに市が助成金

文:松崎 慧

シアトル・ジャパンタウン(シアトル日本町)の活性化を行うフレンズ・オブ・ジャパンタウンは、当地区の整備と活性化にむけて、シアトル市ネイバーフッド課(Department of Neighborhood)から2万5千ドル、シアトル市経済発展局(Office of Economic Development)から1万6千ドルの助成金を受ける。フレンズ・オブ・ジャパンタウンは、Seattle Chinatown International District Preservation and Development Authority (SCIDpda)のコーディネートの元、ジャパンタウン内の店舗オーナーやビル所有者有志が集まる非営利団体だ。

今回の整備計画は、ジャクソン通りに位置する村上ビル周辺が中心になる。かなめ居酒屋の横に位置する、「日本町横丁(Nihonmachi Alley)」と名付けられた路地を再整備し、ライトアップなどで街の賑わいを演出する。また、KOBO at HIGOの裏に位置するヒゴ・ガーデン(またはチヨ・ガーデン)を工事して一般開放できるようにし、外壁にかつての日本街の写真や浮世絵などの日本文化にちなんだパネルを展示する。

数年前まで開催していた「Nihonmachi Nite(日本町ナイト)」も、当助成金によって再開される。戦前の日本町で催されていた祭りを、新しい形で復活させようという試みだ。日本町ナイトは、今年8月26日土曜日の開催予定。Hing Hay Park(ヒング・ヘイ・パーク)を中心に、太鼓パフォーマンスやアニメのコスプレショー、映画の野外上映などの企画が進行中だ。8月までに再開発工事を終える予定のヒゴ・ガーデンで、飲食物の販売も計画されている。

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。