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叙勲伝達式、トム・ブルックさん 貢献讃え、旭日双光章

イーストサイド恒例の日本祭「秋祭り」の運営を18年間にわたり担い、日米交流深化に貢献したトム・ブルック氏へ日本政府から「旭日双光章」が送られ、授与式が9日、大村昌弘総領事公邸で行われた。
ブルック氏は1998年からイーストサイド日本祭の会の代表を務めた。毎年大きな賑わいを見せた秋祭りは2015年まで毎年開催され、150団体2万3千人が参加する大規模イベントに発展した。昨年は後進行事としてジャパンフェアが発足され、運営の引継ぎに協力を果たした。シアトル日本庭園の代表も務め、日本庭園シンポジウムを成功に導くなど、ワシントン州と日本の交流を深めることに尽力した。日系コンサーンズ(現敬老ノースウエスト)、ワ州日米協会、ベルビュー姉妹都市協会、日系市民協会レイクワシントン支部など地元関連団体の役員も担った。
大村総領事は「ブルック氏に勲章をお渡しすることができ大変嬉しく思う」と感謝の意を述べた。またベルビュー市を代表してジョン・ストークス市長、コンラッド・リー市議、シアトル日本商工会から桂田健会長が祝辞を述べた。
ブルック氏への表彰は昨年秋の叙勲で発表された。当地からの受章者は2012年の故キップ・トクダ前州下議以来となる。
勲章を受けブルック氏は、「全く予期しない栄誉に大変驚いた」と話し、これまでの周囲からの協力に感謝の意を述べた。

(記事・写真 =手呂内 朱梨)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。