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年頭挨拶:在シアトル日本国総領事 伊従 誠

提供 在シアトル日本国総領事館

新年明けましておめでとうございます。在シアトル日本総領事として着任してから、はや2カ月が過ぎました。この間、各界の関係者の方々とお会いし、さまざまなイベントに出席させて頂きましたが、ワシントン州と日本の間には今日のヨコの関係だけでなく、歴史的なタテの関係も強いことを実感しています。

昨年は8月にAPEC関係閣僚級会合が30年ぶりにシアトルで開催され、気候変動対策やエネルギー安全保障などの重要課題について活発に議論されました。

また、昨年は、兵庫県とワシントン州の姉妹州交流60周年を迎え、オリンピア市において双方の知事が出席し記念式典が開催されるとともに、兵庫県によるインバウンド観光促進のイベントも開催されました。

このように、2023年はパンデミックを乗り越え、経済や文化などさまざまな面で活動が本格化した1年でした。

御存じの方もおられると思いますが、1834年に知多半島美浜町出身の三吉(音吉・岩吉・久吉)が遠州灘で遭難し、ワシントン州西岸フラッタリー岬に漂着しました。これが、日本人がアメリカ本土に足を踏み入れた最初とされており、本年はその190年目という記念すべき年に当たります。これまで長きにわたり、日系アメリカ人の方々が代々にわたりコミュニティーを築いてこられたことに敬意を表したいと思います。私は、日系アメリカ人の方々が戦前および戦中にかけて苦難にありながらも、アメリカ社会で雄々しく道を切り拓き、信頼と尊敬を獲得してきたからこそ、現代の強固な日米関係が存在すると考えております。

日米間の交流200周年に向けて、本年は更なる飛躍の年として、姉妹都市交流にかかわるイベントのみならず、次の世代を担う中学生や高校生による相互訪問など、草の根レベルの文化交流が予定されています。このような場を生かしつつ、引き続きワシントン州、モンタナ州およびアイダホ州北部で日本の魅力の発信に努めるとともに、両地域のビジネス、文化、観光等での関係・交流がさらに深まるお手伝いをしてまいります。

昨年3月末から旅券のオンライン申請、また昨年11月末から一部証明書のオンライン申請がそれぞれ可能となりました。加えて、本年5月からマイナンバーカードの国外利用および在外公館におけるカードの申請・交付が開始される予定です。今後とも在留邦人の皆様への行政サービスの充実を図るとともに、お役に立つ情報を積極的に発信してまいります。

本年の皆様の御健康と御多幸をお祈りいたします。

令和6(2024)年 元旦  在シアトル日本国総領事 伊従 誠

 

N.A.P. Staff
北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。