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シアトルの名所で日本の歌を発見

By 河野 光

業平の名前、桂の葉とともに、歌の英訳が彫られている。
「I have always known that at last I would take this road. But yesterday, I did not know it would be today.」

新型コロナウイルスによる規制が緩和され、国内外からの観光客で賑わいを取り戻しているパイクプレース・マーケット。活気あふれるマーケットの入り口にある花屋「パイクプレース・フラワーズ」前の歩道に、平安時代の歌人、在原業平が詠んだ和歌のプレートが埋め込まれている。

「つひにゆく 道とはかねて ききしかど 昨日今日とは 思はざりしを」
意味:死ぬというは(誰しもが)最後に通る道とは以前からから聞いていたが、それはずっと先のことで昨日、今日という差し迫ったこととは思わなかった。

前述の花屋を20年にわたり経営し、大の日本好きであったドレイク・サラデー氏を追悼するため、1995年に設置された。

約4年間のシアトル生活を終え、2022年5月に日本へ帰国。運動オンチのインドア派に思われがちだが、屋内にこもっているのが大の苦手。犬とお酒と音楽が友だち。愛犬と2〜3時間地元を散歩するのが日課。