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サウンド・トランジットがインターナショナル・ディストリクト駅の拡張を計画

インターナショナル・ディストリクト駅周辺の整備・拡張計画に関する公聴会が、3月13日にユニオン駅構内にて開催された。平日にもかかわらず、会場には高齢者を中心とする周辺住民やインターナショナル・ディストリクト(以下ID)で働く多くの人々が集まった。

リンク・ライト・レールを運営するサウンド・トランジットは、工事が進むイーストサイド路線延長や2月に公表されたウエスト・シアトルやバラード方面への路線延長など続く路線拡大に伴い、IDに駅の新設を計画している。公聴会では、新駅の建設方法に加え、ID駅、キング・ストリート駅周辺のジャクソン・ハブと呼ばれるエリアの整備について、住民の意見が求められた。サウンド・トランジット職員による英語と中国語での説明のあと、参加者同士約10名ずつのグループに分かれてのディスカッションの場も持たれた。

地下トンネル内に建設予定の新駅は、現在4thアベニュー下、もしくは5thアベニュー下の2案があり、どちらの場合にも工事には4ヵ月から7年半の期間、道路閉鎖を含む地上交通への影響が考えられる。日平均3,300車両と、交通量の多い4thアベニュー下に新設される場合、車両規制による交通への多大な影響は明白だ。一方で5thアベニュー下となる場合、より短期間で小規模に建設工事を行うことができる。しかし、生活道路として利用される5thアベニューでの工事には、商店など周辺ビジネスへの影響や、騒音や歩行者の利便性に加え、周辺住民にとって安全面での懸念が残る。どちらに新設されるかが、今後も議論の中心となりそうだ。サウンド・トランジットでは今後も意見を募集しており、電話またはインターネットで受け付けている。☎︎206−903−7229

窪田 進一朗
北米報知社記者インターン。2018年に早稲田大学卒業後、同年9月からシアトルに留学中。趣味のボディビルは大学在学中から続けており、シアトルで行われた大会にも参加し た。メディアへの就職を考え、北米報知社で修行中。