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令和初の外務大臣表彰 シアトルの4団体が受賞

外務省は、日本時間7月16日に外務大臣表彰受賞者を発表し、シアトル道場、武道館道場、シアトル日系人会、二世退役軍人会が選出された。

外務大臣表彰は、国際関係のさまざまな分野において、日本と諸外国との友好親善に功績のあった個人・団体の功績を称えるもの。また、その活動に対し、日本の人々にさらなる理解や支持を広げることを目的とし、今年度は全世界で206個人、63団体が表彰を受けた。

シアトル道場
北米最古の柔道場として、1903年に講道館から派遣された柔道家によって創設。第二次世界大戦中には道場が閉鎖されるなど、度重なる困難を乗り越え、100年以上にわたり、北米西部において伝統的な日本柔道の普及に努めている。

武道館道場
1968年の創立から、シアトルでの柔道普及を先導した。オリンピック米国代表選手を多数輩出。国際柔道連盟・米国柔道連盟のコーチ、国際審判員有資格者を持つ師範らもいる。ノースウエスト地域での女子柔道の普及に尽力してきたことでも高い評価を受けた。

シアトル日系人会
戦前のシアトル日本人会の流れを継承し、日本人および日系人の互助組織として1949年に発足。日本政府要人の来訪や自衛隊練習艦隊寄港の際には、各日系団体の取りまとめを務め、歓迎会を開催するなどしてきた。また、1902年に創立された全米最古の日本語学校の運営に携わるほか、ワシントン州日本文化市民会館を通し、歴史保存や日本文化紹介などの活動にも携わっている。

二世退役軍人会
日系退役軍人の互助会として1946年に創設された。2013年より、陸上自衛隊と米陸軍の共同演習に際しては交流会を開催するなど、日米安全保障関係強化に大きく貢献。また、2017年からは、シアトル・ホロコースト・センター、ワシントン大学および在シアトル日本国総領事館の共催による民族間の協力・融和を促す共同プロジェクトを主導し、シアトルでの日系コミュニティーとマイノリティー・コミュニティーとの交流に重要な役割を果たしている。

(在シアトル日本国総領事館プレスリリースより)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。