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飲酒運転事故撲滅へ シアトル市とリフト社連携

シアトル市は年末年始に市民が安全に帰宅できるよう、大手シェアライド会社のリフト社と協働、12月30日からシアトル市内でリフト乗車割引券を配布した。自動車による深刻な事故を2030年までになくすための、「シアトル・ビジョンゼロ計画」の一環として行われている。

シアトルでは毎年1万件以上の自動車衝突事故が発生し、死者は平均20人にのぼる。シアトル市によると、事故の平均3~5割が飲酒運転によるものという。特に新年は飲酒運転による自動車死亡事故が多発する傾向があり、歯止めをかける狙いがある。

シアトル市交通局のスコット・カブリー局長は、「飲酒を含む夜間外出を計画している際は、ぜひシェアライドかタクシーを利用してほしい」と語る。

シアトル市とリフト社は、過去5年の飲酒運転事故の割合が高いバラード、フリーモント、キャピトルヒル、パイオニアスクエア、ベルタウン、サウスレイクユニオン、ユニバーシティー・ディストリクトで、バーやクラブでプロモーションカードの配布、またリフト乗車客へのプッシュ通知を行いながら、交通安全を進めていく。

リフト社は2016年を通じ、7 万5 千㌦分の割引乗車サービスを
シアトルで実施。クーポンなど詳細はlyft.com/invited/SafeSeattle で確認できる。またビジョンゼロ計画についてはwww.seattle.gov/
visionzero まで。

(遠藤 美波)

北米報知は、ワシントン州シアトルで英語及び日本語で地元シアトルの時事ニュースや日系コミュニティーの話題を発信する新聞。1902年に創刊した「北米時事 (North American Times)」を前身とし、第二次世界大戦後に強制収容から引き上げた日系アメリカ人によって「北米報知(North American Post)」として再刊された。現存する邦字新聞として北米最古の歴史を誇る。1950年以前の記事は、ワシントン大学と北米報知財団との共同プロジェクトからデジタル化され、デジタル・アーカイブとして閲覧が可能(https://content.lib.washington.edu/nikkeiweb/index.html)。