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シアトル敬老跡地 ホームレス・シェルター施設 「アフリカタウン」プロジェクト進捗

シアトル敬老跡地に開設されるホームレス・シェルター「アフリカタウン」運営団体のアフリカタウン・コミュニティー・ランド・トラスト(ACLT)とシアトル市が11月16日に月例オンライン会議を開催し、近隣住民へ施設運営の開始に向けて進捗報告を行った。会議には、近隣住民や川部メモリアルハウスなどの近隣団体代表など約30名が参加した。

会議で報告された主な内容は、①施設で収容する住民の多くはシアトル市内のホームレスで高い割合を占める黒人男性で、週に10名ほどを順次受け入れていき、最大150名までを収容する、②施設住民にはビヘイビアル・ヘルス(問題行動医療)や職探しについてカウンセリングを行うケース・マネジャーが付き、職探しやホームレス状態からの回復をサポートする、③移動医療施設車が月2回の訪問を行う。④施設内でのアルコールやドラッグの使用は認められない、など。

ACLTは、アフリカタウンのプログラム・マネジャーに、他ホームレス施設のマネージメント経験を持つニキーシャ・リチャードソン氏を採用したことも伝えた。施設は既にオープンしており、11月下旬頃から住民の受け入れを始めていく。

報告後の質疑応答では、近隣住民から多くの質問や意見が投げかけられた。川部メモリアルハウスの取締役会代表で3代に渡って同施設近隣に住んでいるアルフレード・キガ氏は、過去にホームレス・シェルター運営経験がないACLTが大きな施設を運営することへの不安、また同プロジェクトに使われる予算や出資元の情報が明確に開示されていないことへの不満を投げかけた。また、「1ブロック隣にある(高齢者向け住居施設の)川部メモリアルハウスの住民は怖がっている。このシェルターが成功することを願っているものの、川部メモリアルハウスのボードメンバーは懐疑的だ」と述べ、近隣住民への十分な配慮と、合意を受けながらのプロジェクト進行を求めた。

ACLTのCEOを務めるワイキング・ガレット氏は、プロジェクト予算について、シアトル市とキング郡から支払われていることを説明。また、シアトル市スタッフのマリー・フラワー氏はACLTが過去にホームレス・シェルター運営の経験がないことについて、「シアトル市が(ホームレス・シェルター運営の)業者として採用する団体全てが『初めて』から始まっており、どの団地も近隣住民と同意を取り付けながら進んでいる」と理解を求めた。

アフリカタウンについての月例オンライン会議は第2火曜日午後6時から開催される。詳細は、ACLTのウェブサイト参照:africatownlandtrust.org

(デイビッド・ヤマグチ、和訳:室橋美佐)