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シアトル・アジアン・アメリカン映画祭2018

当日の会場内 写真:長谷川美波

アジア各国映画を上映する「シアトル・アジアン・アメリカン映画祭2018」が2月22日から25日、シアトル市内の各劇場で開催された。今年で6回目となる同映画祭では、アジア系アメリカ人監督による76作品を上映。内容はドキュメンタリーからコメディー・ドラマまでと多彩で、アジア系アメリカ人コミュニティーの多様性や文化の豊かさが映画を通して伝えられた。

今年のオープニングに上映されたのは、ジェニファー・リーダー監督の「シグネチャー・ムーブ(邦題:フィニッシュ・ホールド)」。パキスタン人弁護士のザニャブと自由奔放なメキシコ人のアルマが、シカゴを舞台に繰り広げるLGBTロマンス・コメディーだ。LGBTがタブーとされるイスラム教徒の主人公、ザニャブの葛藤や、敬虔なイスラム教徒の母との衝突を通して、文化や伝統、同性愛に向き合う人々の姿が描かれた。

「素晴らしい映画でした。驚いたことに、(上映中に)想像していたよりもたくさん笑いました」と観客のひとり、クリスティンさんはコメント。LGBTをテーマとした作品としては珍しいコメディーで、満席の会場は終始笑いが絶えなかった。オープニング映画上映後は、会場だったキャピトル・ヒルのブロードウェイ・パフォーマンス・ホールにてパーティーも開かれた。

アジアには異なる言語、宗教、文化、伝統が多く存在し、それぞれ特色を持つ。「アジア」というひとつのカテゴリーでは収まり切らないほど、地域によって多種多様だ。映画祭では各監督の個性が光る、アジア系アメリカ人としての視点や声を伝える作品がそろった。

(長谷川美波)

編集ライター。金融機関で勤務の後、留学のためシアトルへ。毎日の小さな「オモシロイ」を求めて日々シアトルを探索中。テクノロジーの町にいながらアナログを楽しむ関西人。