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ワシントン大学で『人情 安宅の関』朗読会 朗読家の堀田紀眞さんが日本から参加

ワシントン大学日本語学科と和心会(Washin Kai)による秋の日本古典文学イベントが、10月16日(水)の午後7時から同大学キャンパス内のケーン・ホール(Kane Hall, Room 210)で開催される。

歌舞伎や能楽で有名な『勧進帳(かんじんちょう)』を戸田宏明氏が現代小説化した『人情 安宅の関』を、日米で活躍中の堀田紀眞(ほったきま)さんが朗読する。朗読は日本語で行われるが、英語字幕が表示される。朗読後に、アジア言語文学科科長のポール・アトキンス教授が「Benkei at the Barrier(弁慶、安宅の関所にて)」と題する英語講義を行い、日本文化・文学になじみの薄いアメリカ人に向けて、歌舞伎十八番として知られる源 義経と武蔵坊弁慶の物語を解説する。

堀田さんは、民放ラジオ局アナウンサーとして活躍した後、美しい日本語の継承を目的に朗読活動を始め、2003年から舞台朗読という新しいジャンルに取り組んでいる。日本での活動に加えて、「日米交流ロサンゼルス朗読会」や、サンフランシスコでの「日本文化と朗読会」などを主催している。和心会は、2018年春に創設されたワシントン大学日本語学科を支えるボランティア・グループ。日本の古典言語・文学・文化研究を支援すべく、定期的にイベントを企画している。

同イベントへの参加は無料。詳細は公式ウェブサイト(www.washinkai.info)にて。

(室橋美佐)

北米報知社ゼネラル・マネジャー兼北米報知編集長。上智大学経済学部卒業後、ハイテク関連企業の国際マーケティング職を経て2005年からシアトル在住。2016年にワシントン大学都市計画修士を取得し、2017年から現職。シアトルの都市問題や日系・アジア系アメリカ人コミュニティーの話題を中心に執筆。